ドラッグスター1100 & ドラッグスタークラシック1100 のキャブレターセッティングの方法をご説明いたします。
キャブレターのセッティングを施す事により、発進時のトルクアップ、燃費の向上、マフラーサウンドの向上等、
愛車にとって良い事尽くめです。是非チャレンジして愛車を絶好調にしてください。
先ずは、マフラー交換の際に推奨するパイロットスクリューと同調の調整です。
※純正でも調整が合っていない場合が多々見受けられるので、純正マフラーでも調整すると良いでしょう。
下の画像を参考にして、調整する部分を確認して下さい。
※パイロットスクリューと同調ネジの元の位置を必ずメモや色付け等でマーキングをしてください。
※パイロットスクリューの調整には専用工具、同調の調整には7mmのスパナが必要となります。
・先ずは車体左側の画像のカバーを外します。
ボルト2本を外せば簡単に取れます。
・工具をあてがっている赤丸部分がパイロットスクリューになります。
ここと、もう一箇所奥にあります。
分かりづらいと思いますので、キャブレターを外した裏側からの画像です。
・工具をあてがっている赤丸部分が同調の調整ネジになります。
次に、作業に入ります。
1:エンジンをかけて暖気をしてください。
※アイドリングスクリュー(赤丸部分)を回してアイドリング回転数をなるべく下げておくと調整しやすくなります。
2:パイロットスクリューを調整します。
※パイロットスクリューは時計回りに締めていくと少し感触が固くなるところがあります。
そこが全閉ですので、それ以上は絶対に締めこまないで下さい。
※どちらに回すかは車両によって違いますので、どちらにも回してみてください。
また、2箇所ありますがどちらから調整しても大丈夫です。
パイロットスクリューをゆっくりと回してください。
注意深く耳を澄ませていると、アイドリングの回転数が若干上下するのが確認できると思いますので、
2箇所共に一番アイドリングが上がる位置にします。
※DS11の場合ですと、全閉から3~3.5回転程度開いたところになる車両が多いです。
3:同調を調整します。
※同調とは前後のキャブレターの開き具合を同じにする調整の事です。
バキュームゲージという工具で調整する方法が一番分かりやすいですが、
一般的には工具を持っていない場合が多いので、持っていない場合の調整方法をご説明いたします。
先ずはゆっくりとアクセルを少し開けてから アクセルをスッと戻して現状を確認します。
同調が合っている場合は、ゆっくりアクセルを開けていく時にスムーズに ドドドド・・・と回転が上がります。
また、アクセルを戻した時は、スッと素早くアイドリングに戻ります。
ずれている場合は、ゆっくりアクセルを開けていく時に ド、ドド、ドドド・・・というような
少し引っかかりのあるような回転の上がり方になります。
また、アクセルを戻した時は、アイドリングに戻るまでがもたついて少し時間がかかります。
調整方法は、同調調整のネジをどちらの回転方向にも1/8 ~ 1/4回転程度回してからアクセルをゆっくりと開けて、
上記のようにスムーズにエンジン回転が上がるネジの回転方向を探ります。
良くなる回転方向が見つかれば、少しずつネジを回してはアクセルをゆっくり開けてを繰り返して、
一番良くなる位置に合わせます。
4:確認のため、もう一度パイロットスクリューと同調のネジを回してみてください。
良ければアイドリングスクリューを調節してアイドリング回転数を戻します。
次に、エアクリーナーを変更した際のセッティング方法です。
エアクリーナーを変更した場合は必ずセッティングを行なって下さい。
※下の参考画像は後側キャブレターです。
作業方法は同じですので、必ず前側キャブレターもセッティングを行なって下さい。
1:ガソリンタンク、エアクリーナー、エアボックス、キャブレターの順で外します。
・シートを外し、シート下にあるメーター配線を外して、ガソリンコックをオフにして、
タンク固定ボルトを外せばタンクが外れます。
・エアクリーナー、エアボックスを外します。
・キャブレターについている配線、アクセルワイヤー、チョークワイヤー、ガソリンホースを外します。
・キャブレターとインマニを繋いでいるバンドのボルトを緩めて、ひねるようにしてキャブレターを外します。
2:赤丸部分を緩めて キャブレターからガソリンを抜き、緑丸部分のネジを外し、
フロート室の蓋を取り 黄色丸部分の状態にします。
※緑丸のネジは硬く、なめてしまう場合がありますので貫通ドライバーで叩きながらネジを緩めてください。
3:中にあるジェットと呼ばれる部品を交換します。
ジェットには番号が記載されているので、元々のジェットよりも大きい番手を取り付けます。
赤丸がメインジェット(中~高回転のガソリン量)、緑丸がスロージェット(低回転のガソリン量)です。
ドラッグスターの場合、前側のメインジェットが後ろ側よりも番手が1つ大きくなります。
たいていの場合はメインジェットの交換で良くなりますが、マフラーとの相性もありますので、
メインジェット、スロージェット共に交換する場合もあります。
4:外した部品を元に戻して、パイロットスクリューと同調を調整してから試走してください。
5:セッティングは一番調子が良くなるジェットを探る作業ですので、根気良く上記作業を繰り返します。
※弊社のエアクリーナーのキットは、弊社のマフラーに合わせたジェット類を付属させております。
※弊社でキャブレターセッティングも承っております。 お問合せは→コチラへ