マフラー
先ずはマフラーの構造をご説明します。
排気には脈動効果というものがあり、2本出しのマフラーと2in1(1本出し)のマフラーでは
大きな性能差が生じます。
現在の純正マフラーの形状は、どのメーカーの2本出しに見えるものでも、
実は前と後ろのマフラーがどこかで連結されています。
これは、2本出しの見た目と、2in1マフラー同等の性能を確保する為に採用されている構造です。
また、サイレンサーの口径や形状はサウンドに大きく影響します。
その為、弊社では性能とサウンドが高次元で両立出来る様に2in1としています。
マフラーを交換される際には、十分に特性をご理解した上でご購入される事をお勧めします。
音量と出力特性の関係
マフラー音量と出力特性は反比例の関係で、純正を例に取れば排気抵抗を増やし音量を下げています。
このような場合、排気の抜けが悪く低回転では力が出ますが、中高回転では排気の抵抗が増え、
エンジン回転の上昇が鈍くなり、思うような力が発揮されません。
理想的な排気効率を考え改善すると、低回転では若干力が減りますが、
エンジンに余計な負担が掛からずに中高回転の伸びが良くなり、エンジン本来の力を発揮します。
その結果として音量が大きくなり、アメリカンバイクらしいサウンドになります。
弊社マフラーは、ご購入いただいた皆様にご満足いただけるよう音量と出力特性のバランスを日々研究し、
常に時代のニーズに沿えるように設計を心掛けております。
※弊社マフラーも音量を小さくすればするほど純正に類似した出力特性となります。
※上記コメントは常識的範囲内での音量の話で、直管マフラーのような爆音マフラーを推奨するものではありません。
アフターファイヤー対策、焼け対策
マフラーからパンパンと音が鳴る場合は、調整不良が原因です。
キャブレター車の場合、パイロットスクリューや同調の調整が必要となります。
2000年以降の車両の場合には、エアインジェクションという排気ガス浄化装置が
殆どの車両に装着されており、アフターファイヤーが出やすくなっています。
その場合、キャブレター調整のほかに、自己責任で装置のカットを行なう事で
アフターファイヤーが皆無になります。
この作業により、マフラーの焼けの対策にもなります。
調整方法は下部にあるセッティングの項目を参考にして下さい。
合法と非合法の違い
バイクのマフラー規制は年式によって異なります。
2003年式までのバイクは音量が99db以下、2004年式以降は94db以下となり、
触媒無しのバイクのマフラーを変更した場合は、音量規制値内に収まっていれば車検に対応できます。
ただし、2000年からの排気ガス規制に伴い、純正マフラーに触媒が装着されたバイク
(ハーレー、イントルーダー、バルカン、シャドウスラッシャー等)は
車検時に触媒付きのマフラーである必要がありますので、その場合は純正マフラーで
車検を受ける必要があります。
※ハーレー等の輸入車は緩和処置により、排気ガス規制は2001年からとなります。
マフラーの取り外し方は下記をご参照ください。
・ヤマハ : ドラッグスター400&ドラッグスタークラシック400
・スズキ : イントルーダークラシック&ブルバード
・カワサキ : バルカンクラシック
・ホンダ : VT1300CX,CR,CS
・ハーレーダビッドソン : TWINCAM88 FXD
・ハーレーダビッドソン : スポーツスター XL1200
エアクリーナー
インターネット上でオーバーヒートの事や、最高速が80キロ等誤った情報が見受けられますが、
それはセッティング不良が原因です。
エアクリーナーを交換する場合には、そのエアクリーナーの吸入量に見合った
キャブレターのセッティングが必ず必要になります。
弊社製作のDS4コンプリート車両を例に取れば、10万キロまでは殆ど性能低下は見受けられず、
最長で走行20万キロまで実証しており、特にデメリットは見受けられません。
純正と弊社のエアクリーナーの違いは、吸入量に大きな差があり、
人間で例えれば、純正は口を塞いで走っているようなもので、
スローペースのときは、口を塞いでも走れると思いますが、全力疾走の場合には苦しいですよね?
バイクもそれと同じ様なもので、純正の小さい吸入口だと低速のときは普通に走れますが、
高速のときに速度が伸びません。
弊社のエアクリーナーは吸入口を拡張し、それに見合うガソリンが送れるように
セッティング用の部品が付属しております。
セッティングを施す事により、エンジンの出力特性を十分に発揮させる事が可能になります。
メリットとして下記のような内容が上げられます
・交換前と同じ様な速度域で走行する場合、多くの方から燃費が向上したと報告をいただいております。
・エンジンに適正な混合気が送れるため、排気音が重めに変化します。
・出力向上により、エンジンの吹け上りが良くなります。
例えば、高速道路の合流や追い越し時の加速が良くなります。
・例えば、DS4(純正キャブレター車)では1速で約60キロ、2速で約90キロ、
3速で約120キロ、4速で約150キロ、5速で約170キロまで可能となります。
セッティング
エンジンコンディションを常に良い状態に保つ為には、空気とガソリンのバランスが非常に重要となり、
セッティングを行なう事でエンジン寿命が延び、エキパイ焼け、アフターファイヤーも防ぐ事が出来ます。
※エンジンコンディションを保つ為には、3000キロ毎のオイル交換や点検を行なう事が前提です。
・ハーレーBIGTWIN
・ハーレースポーツスター
・ドラッグスター250
・ロードスター1600/1700
・イントルーダークラシック400/ブルバード400
・M109R
・シャドウ400
・シャドウ750
・バルカン900