この車両は2000年式のFXDXという少しマニアックなBigTwinで、あえて車高が高いモデルです。
そのモデルをベースにフロントまわりの変更をはじめ、弊社ローライダー2in1マフラー、S&Sキャブレター、
S&Sエアクリーナー等の見えるパーツの他に、ギアカムやインナーベルトドライブ等見えない箇所も
ライトカスタムされています。
昨今インターネットではギア駆動のカムトレーンを悪者扱いされている方もいるようですが、腰上のみの場合、
クランクシャフトにねじれが生じるパワーがない限り、非常にフリクションロスの低減が図れ
エンジンを労わるにはむしろ良いものと評価したいと思います。
むしろツインカム88ではチェーンテンショナーが強力なスプリングで押さえつけられ
粉々に砕け散ってしまう方が致命的なダメージです。
尚、100馬力を超えるチューニングエンジンではクランクシャフトのねじれ対策もエンジンを全ばらしして
行なえば、トータルバランスの優れたエンジンに仕立てられると思います。
また、ツインカムエンジンのギアカムの装着は片側一箇所ではなく、クランクケース側と
7075の非常に丈夫なプレートでベアリングを使いサンドイッチされている構造です。